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続 夏目友人帳 第10話「仮家」

第10話「仮家」



今週はレイコの寂しさや、痛みや、怯え、哀しみが静かなトーンの中から、ひしひしと伝わってきて…個人的には辛く悲しい回でした…。

今までもレイコは、おそらく貴志以上に心に寂しさや痛みや哀しみを抱えて生きていたんだろうなぁと、何度も書き続けてきたんですけど…やはりそうだったんだなと…。



■滋が語った少年時代触れ合ったレイコの話…。
滋が語るには…レイコは両親がおらず、何故か周りの人から遠巻きにされ『変わり者』だと噂されていた。
しかも初めて出会った時も、男子学生二人に『狐目』と呼ばれ、『近づくと呪われる』と中傷され石まで投げつけられていた……。
(もちろんレイコは瞬時に棒切れを奪い、石を打ち返すような天性の身体的強さは持ってはいたけれど…^^;)

でもね…そのあと、笑うレイコを見て滋少年が『何笑ってんだよ!今のは怒るところだろ!』
と語った言葉が凄く胸に刺さった…。

滋が自分のために怒ってくれる姿自体は、レイコも『子供って面白いのも、いるのね』と喜んでいたけれど…。
でもレイコのその笑い自体はねぇ……多分こういう事の積み重ねが余りに多かったために、心が痛む場面は常に笑うようにする事で自分を守ってきたんだよ……自分の心が壊れきってしまわないための必死の笑いなんだよ…と、思ってしまいました。


だから…その後も、心の底から滲み出すような笑い方ではなく口元だけで『んふふ』とセーブしたように笑うレイコを見てると、やたら辛くなってしまった…。
滋が悪気がなく口にした言葉に反応し『もー子供ってホントに無神経ね…ふふふ』とそれでも、笑う姿なんかもね…。



それに…滋が噂どおりにレイコを『ちょっと怖い』と感じた場面は、確かに普通に目にすれば『怖い』と感じるのは仕方ないだろうと思います…うん(汗)


  • でも、レイコが人目に触れる事さえそれほど意識せずに一人で喋っていたり、妖と戦い嬉々としてホウキを振り回す姿はさ……レイコがすでに人間には見切りをつけはじめていて、人間にはどう思われてもいい…。
    妖と『勝負』という形で触れ合うその一瞬、少しだけでも寂しさが紛れ、癒される。その刹那的な歓びに「救いを求めている」…そんな姿に、自分には見えて、怖いというよりは哀しかった……。


だからそんな風になって、いつも一人だったレイコが…自分を気にかけてくる滋という少年に出会ったのは、驚きでありかなり嬉しいことだったと思うんですよね……。
それゆえに、滋から呪いの話を聞いた瞬間のあの表情はかなり印象的でした…。


  • すぐに妖が関っている事を察知して…そして凄く悲しげな顔になった…あの表情……。

    きっと、あぁこれでこの「お気に入り」の子との短い時間も終わりだな…。
    自分はこの忌まわしい力からは決して離れられない、でも守るために力を使おう…。
    と、この時点ですぐに覚悟し、その上で滋の自宅に行くと約束したんだろうな…と。

    それでも、そんな気配を悟られぬように…またもや微笑んで約束を交わす姿が……。


そして滋の自宅を見て『温かいわー 優しい家ね こんな所に住めたら きっと幸せね』との言葉がまた…レイコのそれまでの環境を如実に物語っているし…。

滋が大切だったからこそ…妖・カリメに怒りを抱いて『荒らすことは許さない ここは私のお気に入りの子の家なんだから』と、滋のために力を使って、守ってあげたのに…。
『ごめんね…私のせいで怒られちゃうわね…ありがとう 楽しかったわ』と…滋から距離を置いてしまったレイコ…(ノ_-。)

きっと…貴志が言ったように大切な相手に「嘘」をついてごまかす事を怖れたのと…自分のせいでこれ以上何らかの害を滋が被る事や、せっかく気に入った滋から『怖がられる』ようになる事をも怖れて…。
そんな色んな怯えが重なって距離を置いたんだろうな……。


後日談の…それからは、たまに見かけても『笑って逃げて行った…』と言う滋の言葉が…きっと上で書いた、心が痛いときの「笑い」だったんだろうなと…その場面が目に浮かんできてさらに哀しいし…(ノ_-。)



■勿論笑える箇所も…。
えーと…哀しい部分ばかり気に留めて書いてしまってますけど…ニャンコ先生に笑える箇所も今回も勿論あったんですけどね^^


例えば、斧が飛んできて夏目と怖がりながらも『木こりの手からすっぽ抜けたのか!!』と妙に気の抜けた感想を口にしたりする場面とか…;;


『たっだいまぁー』の口調とか…(笑)


『夏目ーーー深追いするなーーーー追い払うのが一番 ギャーーーー!!!喰ってるしーーーΣ(゚д゚lll)』は吹き出したしね(`∇´)


うん、そんな先生の姿は相変わらず癒されるよ^^



■夏目貴志の方は…。
夏目はねぇ…レイコさんと較べるとやっぱり凄く恵まれてると思うのですよ…。
あんなに温かい場所を手に入れることが出来たのだから…。

もちろん、それまでの経験ゆえに…いくら今温かさを得ていても、大切であるがゆえに踏み込めない。『臆病』になってしまう。という気持ちはこれまでもずっと見てきて理解できるんだけれど…『(こんな所に住めたらきっと幸せね)…はい。 レイコさん…』と答えたんだし…ホントそろそろ最後の一歩を踏み出そう夏目!

レイコは貴志の年齢時には望みながらも遂に手に入れられなかった、その温かく優しさに満ちた「家」を『家族』を…夏目は手に入れてるんだから……。


『キミは私たちについて何も聞かないからね。踏み込んでもいいんだよ…ここはもぅキミの家なんだから』
『弁償はしなくていい…ここはキミの家だと言っただろう』

一向に踏み出してくれない夏目をもどかしく思いつつも…どこまでも温かく家族として接し、待ってくれてる滋さんや塔子さん…。
ホントこんな、いい人たちがいて恵まれてるんだから……なかなかいないよ…。

でも、夏目はまだ踏み出したくても、踏み出し方があと少しだけ理解できてないのかな…と感じたのが最後の言葉…。
『俺は返せるだろうか この喜びを どうやって返してゆけるだろうか…』
こう考えてしまう気持ちはね、愛情を受けて育ってこなかったゆえに…うん、分かるけど……でもこの考え方は、多分塔子さんや滋さんの本来の望みとは違うよね…。


あと一歩なんですけどね…。


■再びレイコについて…。
ところであの、冒頭の先生の夢の中でのレイコの声は…レイコと斑の出会い時の声だったのだろうか…。
『勝負しない? 勝ったら子分になるのよ 負けたら食べてもいいわ 何故? 決まってるじゃない 暇つぶしよ』


レイコは負ければ命を奪う危険な妖も実際に存在する事は百も承知だったはず。それでも…決して満たされない「寂しさ」を紛らわすため、束の間の触れ合いを求めて勝負する事を止められなかったんだろうな…と今回強く思ってしまった…。

しかも、あくまでも「子分」という呼び方をしていた理由も…今回の話を見ていて『友人』と呼ぶことをレイコは怖れていたのではないだろうかと思った……。
それは滋の事を『友達の家』と呼べずに…『お気に入りの子の家』という呼び方をしたのと同じ理由だったんではないだろうか…と。

あまりに傷を数多く負い、痛みと孤独が深かったために…『友人』と呼んだ後の反動を怖れて、束の間の親密な関係の後の別れを怖がり続けて……。
だから、妖との関係においても、もしかすると一定の親密さが妖と築かれそうになると自分から離れて…置き去りにしたり…約束をすっぽかしてさえもいたのではないだろうか…。
ここまで考えるのは……おかしいと思われそうな気もすると自覚しつつ…止まらない(苦笑)


■最後に先生の言葉を…。
『気まぐれな女だなーレイコは 滋を庇ったと思えば、急に疎遠になったり……。フン人間は面倒くさいな お前も レイコも…』
『この惨状でやり逃げとは レイコは本当にロクデモない女だ』


これらの言葉を発した時の先生は、まるで夏目を試すかのような視線で語っていましたから…きっと全て承知の上で…レイコの思いも十分知ったうえで発言してたと思うし、多分一番ニャンコ先生がそういいうレイコや夏目を見てるのが辛かったんではないだろうか…と思います…。

でも、そうだとしても今回ばかりは…天邪鬼な先生の発言が聞いていて少し辛かったな…もぅ少し優しい言葉をかけてあげてくれよ先生(。>0<。)
いつもはその素直じゃない優しさが好きなんですけどね^^;

ふぅ……ここまで思い込みの強い内容を全部読んでくれた方…ホント、ありがとうございます^^;

ではでは又来週です。


11話の感想はここ


9話の感想はここ


| 09冬・続 夏目友人帳 | comments(9) | trackbacks(1) | pookmark |
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コメント
通りすがりに失礼します。 今回の感想――レイコ達の心情の考察を呼んで、「嗚呼、作者さんは幸せだな」と思いました。 今回は作画も原作仕様であり、スタッフ側の思い入れも大きかったと思うのですが、それでも時間的な制約からか省かれた台詞があります。 それは隆がレイコの事を今回の感想同様にまったく同じように重い呟き想う部分。 もし原作を未読の状態でこれほどにキャラの想いを読み解いておられるなら、まさに完璧です。 脱帽でありました。
| . | 2009/03/10 9:06 AM |
通りすがりにコメント頂きありがとうございます。 今回はかなり暴走気味にレイコの心情を考察しすぎてるかなと…不安もあったので心情が正しく理解できていたのなら、すごく安心しましたしコメントを頂けて嬉しいです。 原作は全く読んでいないんです。 ただ、実は個人的に…自分の育った環境ゆえに、レイコがどう思うかは自分なりに想い入れが強くて感情移入しやすいというか…辛い回でしたけど見応えがありましたね。
| テク(管理人) | 2009/03/10 9:26 AM |
通りすがりに失礼します。 レイコさんに関する考察を興味深く拝見しました。読み応えありました。 まるで「友人」と呼ぶことを恐れていたような…確かにそう感じられました。一方でそうして集められた妖達の名前の綴りをレイコは「友人帳」と名付けていたわけで、それを考えるとこの作品のタイトルでもあるその名称の意味がよりいっそう重く感じられる気がしました。 興味深い考察、ありがとうございました。
| やちよ | 2009/03/11 12:55 AM |
ふむ、相変わらず原作既読の人や私も含めた原作未読の人達が唸りをあげる程の鋭い考察…まあ、あんまり褒めすぎてテクさんが『褒められ慣れてないニャンコ先生が多岐にベタ褒めされた時』みたいになってもアレなんで、程々にしときます(笑) 今回のエピソードは本当に見応えがありました。 悩みを抱えた妖に協力する話も良いですが、夏目自身が展開に大きく関わる話は特に良いですね。しかも、レイコさんメインの話だし。もちろん、切なく寂しく哀しい物語なのは百も承知なんですが、夏目友人帳の世界観を深く堪能した感じです。 >心が痛む場面は常に笑うようにする事で自分を守ってきたんだよ これは、うん…自己防衛というか、心の安定をはかる上で、そうせざるを得なかったんでしょうね。 私にも『笑い』という形ではないですが覚えがあります。ただ、レイコさんの心中を思いやると本当に辛い(ノ_・。) >「踏み込んでもいいんだよ…ここはもうキミの家なんだから」 >「弁償はしなくていい…ここはキミの家だと言っただろう」 多くは語りません。滋さん、最高です(*^-^)b >『友人』と呼ぶことをレイコは怖れていたのではないだろうかと思った 本当はそう呼びたかったんでしょうけど、お
| さと | 2009/03/11 3:34 AM |
そらくレイコさんも根本的には貴志とよく似た性質を持ってた筈だから、人と親しく接しようとする事にはかなりの抵抗があったんでしょうね。『友人帳』と名付けた時にはどんな想いがあったんでしょうか… 確かに考え出すと止まらなくなりそうですね^^; 来週はいよいよ1期の最終話に登場した会合の話みたいで、今から楽しみです。なんか凄い長文になってごめんなさい(><;)
| さと | 2009/03/11 4:39 AM |
やちよさん初めまして、コメントありがとうございます。 相当思い込みが強いかも…と感じながらも、思い入れだけを込めて感じたままに感想を書いたものを、興味深いとか、読み応えがあるとか言って頂き恐縮ですが、嬉しいですありがとうございますm(_ _)m ところで…一方でその綴りを「友人帳」と名付けていたところに、よりいっそうの重みを感じられるというのは本当にそうですね! うん…それもまた切なくなるようなレイコの機微が表れていて、深いですね…。
| テク(管理人) | 2009/03/11 7:04 AM |
さとさんコメントありがとうございます。 私の性格も理解した上での気遣いにも感謝です^^;それと、もしかするとコメント欄に文字数の制限があって切れてしまったんでしょうか…二度にわたりコメントさせてしまってお手数をおかけしましたよね、すみません(汗) でも長文コメント有難いです^^ 今回はホント見応えがあり、堪能できたために、止まらなくなる位に書きたくなる事が沢山出てきますよね! レイコさんを中心に書いたので、夏目については今回書ききれませんでしたが、さとさんが言われるように、夏目自身が自らの大切なものを守る為に展開に大きく関わっていく話でもあり、夏目を中心に捉えて考えても深みのあるいい話でしたね。 レイコの『笑み』については…そうですか、さとさんもですか…これはその方法は色々あるとしても、自分ではどうにもできないような痛みを経験した人なら理解できる点ですよね…それだけにあの哀しくなる笑顔は見ていて非常に切なく辛かったです(ノ_-。) 滋さんや塔子さんの優しさは語りすぎる必要のない感じですが、ホント懐が広くて大きくて温かいですね^^ 上の、やちよさんのところでも書きましたが友人と呼べなかったにも拘らず『友人帳』と付けたレイコの心の機微は、すごく深く…一層切なくもなります。 来週の話も、そうですね!共に待っていた、1期ラストの謎が分かりそうで楽しみですね^^
| テク(管理人) | 2009/03/11 7:30 AM |
はじめまして。 リンクしてもいいですか??
| 宇都宮 虎宇 | 2009/03/13 5:24 PM |
はじめまして! もちろん、リンクは完全にフリーですよ^^
| テク(管理人) | 2009/03/13 8:38 PM |
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続 夏目友人帳 第10話 「仮家」 感想のようなもの と余談 土曜日のケロロ
| 日本妄想協会 paradigm shift | 2009/03/10 8:20 AM |
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返信とか近況とか一言感想

アニメの方は、毎期視聴本数が減っています。。。

yutanpoさんへの拍手コメ返信
自分ではいつも「あーもっと上手く伝えられたら…」と思いながら書いているのですが、褒めて頂いてありがとうございます。
確かに、指の組み方は左親指が上、腕の組み方は右腕が上です(゚□゚;)!
「CLAYMORE」アニメの方は分からないですが、数年前に友人宅で何冊か読んで、その時「面白そうかも」と思ったのにそのまま放置していました。完結したんですね、近いうちに購入して読んでみます。

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