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続 夏目友人帳 第8話「不死の想い」

第8話「不死の想い」


人は無知ゆえに、そしてその非力さゆえに…悪意がないとしても、誰かを傷つけ続けている…それは許されるのだろうか…許してあげれるのだろうか…。

その肉や血を食べたものは『不老不死』になるとの伝説ゆえに、人間から何度となく狙われ、おそらくその心も傷つけられてきた過去を持つ人魚…そして、その稀少性も手伝い孤独と心の傷を抱えて生きてきた人魚(笹舟)…。

それでも…人間を見限る事無く、悪意の塊になる事無く…いつも遊びに来てくれた幼い少女に惹かれ『友達』になって欲しいと望んだ笹舟…。


ところが、久しぶりに会いに来てくれたその少女(千津)に…小さな小さな願いを抱いて『友達になって』との、ただその一言を伝えようとすると……。

しかも「怖がらせないように、優しく笑えるだろうか…」との相手を思いやる切ない不安抱えながら、勇気を出して人魚の姿になってその前に現れると…その少女は…。
『人魚さん人魚さん。あなたの血をちょーだい』と涙ながらに叫んだ…。

(なんだ…キミもやっぱり それが目的だったのか そうだったのか…私は彼女に失望して意地悪をしてやろうと…)


この時、一体どれだけ笹舟のその心は傷ついた事か…痛かったことか……この時の笹舟の哀しみを思うと本当に哀しくなった…。

勿論、分かってはいるんですけどね…この少女を責められはしない事は…。
この子はただ、目の前の大切な人を助けたかった、その人を想い、ただ何とかしたかった…。

でも、責められない行為だとは承知しながらも…考えてみると人間はいつもそうだなぁ…とも思わずにはいられなかったです…。大抵自分の事ばかり優先し、自分の願い、自分の想いにとらわれるあまり相手の気持ちを考えようともせずに、相手を傷つける…。
そこに仮に悪意がないとしても…傷つけられた方の痛みは、はかり知れないほど深い場合があるというのに…。


それでも、失望のあまり意地悪をしてしまった笹舟に対して、千津は泣き出しそうな笑顔で「ありがとう」と答えたのを見て…『その時、私は自分自身にも失望してしまった…』と語った笹舟…。


これまた…さらに辛いよ…。
『友達』になりたいと願った相手に対する失望よりも、このとき感じてしまった自分に対する『失望』はおそらく何倍も哀しく痛いものだっただろうな…と思うし…。
そんな哀しみを抱えてその後も、一人孤独に生きてきた笹舟……。幾ら妖にとっては月日の経過は人とは異なるとはいえ…何とも辛く長い日々だったのではないだろうかと思う…。


でも、一方の千津の方はこれも仕方ない事だとはいえ…老い先短くなり自分自身が死を身近に感じるようになってようやく自分のしたかつての行為を不意に思い出し…幼い頃には感じなかった自分の罪深さを感じる…。
人魚から貰ったものを飲ませてしまった相手はもしかすると、年をとることも死ぬ事もできず…自分はその人に…愛する人を見送り続ける『苦しみ』を与えてしまったのではないか…と。
(そうですよね…何度か『不老不死』については自分なりの思うところを書いた事があるけど…『生き続け…死を見続ける』のは間違いなく苦しみだと思います…そしてその行為を思い出し、心を痛めていた千津さんの気持ちも理解できる気がします)

でも、今回個人的に考えさせられたのは…あくまでもその『償なっても償いきれない罪を犯したのでは…』と後悔する相手が、自分が年老い理解できるようになった青年に対するものだったというところ……。

それでも、笹舟は…自分の声を覚えていた千津を…許し笑顔を見せて消えていく……。
確かに笑顔で『でも よかったんだね それで よかったんだね』と思えた笹舟に救われましたけど…でも、何ともいえない切なさも残ったなぁ……。

それから…夏目に殴られた事よりも…。


夏目が殴った箇所を、冷やしてくれるその行為に唖然とし……そんな小さな行為にも、心を動かした笹舟の表情も凄く印象に残りました…。
傷を負い続けても人を見限らない…人を許し続け、人の温かさに反応し続けられる笹舟に…。

さて今回も、もちろん夏目が語ったように
『何とかしたいと思ったのに何故上手くいかないんだ…それでも何もしないで諦めたくない…』
という…人が抱ける温かい優しさや、想いの力も描かれていましたが、個人的には同時に人間という種のどうしようもない身勝手さも強く感じ…笹舟に切なさを深く感じた回でもありました。


9話の感想はここ


7話の感想はここ


| 09冬・続 夏目友人帳 | comments(2) | trackbacks(1) | pookmark |
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コメント
今回は、千津と笹舟、そして夏目とニャンコ先生といった『寿命が大きく異なる者同士の対比』が描かれていて、本当に切ないものがありましたね。 確かに、悪意があろうが無かろうが他人の心を傷つけてしまうという事はある訳で…その逆も然りですが。夏目もそんな気持ちが痛いほど分かるからこそ、必死に前進しようとしてるんでしょうね。 ニャンコ先生も冗談混じりに不老不死の話をしてましたが、夏目が想いをはせたとおり、きっと今までに悲しい別れがたくさんあったんでしょう。 ニャンコ先生の胸の内を思いやると、これもまた辛いです。 …笹舟が見せた最後の笑顔には、私も救われた気がしました。
| さと | 2009/02/26 2:40 AM |
さとさんコメントありがとうございます! 『寿命が大きく異なる者同士の対比』はどうしても別れが付きものですし…長く生き見送る側の積み重なっていく哀しみを思うと…ホント切なくなりますよね。 そういう意味で確かにニャンコ先生も…あの冗談混じり発言の後の、目はかなり意味深に描かれてましたし、さとさんの言われるように、レイコを含めた悲しい別れを沢山経験してきたんでしょうね…。 夏目の必死に前進しようとする姿も仰るとおりで…仮にその前進が少しづつではあっても毎回その姿には感嘆しますね! あと…はい。笹舟が見せた最後の笑顔は、救われましたけど…やっぱり切なくなる笑顔でもありましたね^^; でも今回も満喫しました。
| テク(管理人) | 2009/02/26 6:51 PM |
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| Spare Time 別館 | 2009/02/25 6:57 PM |
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返信とか近況とか一言感想

アニメの方は、毎期視聴本数が減っています。。。

yutanpoさんへの拍手コメ返信
自分ではいつも「あーもっと上手く伝えられたら…」と思いながら書いているのですが、褒めて頂いてありがとうございます。
確かに、指の組み方は左親指が上、腕の組み方は右腕が上です(゚□゚;)!
「CLAYMORE」アニメの方は分からないですが、数年前に友人宅で何冊か読んで、その時「面白そうかも」と思ったのにそのまま放置していました。完結したんですね、近いうちに購入して読んでみます。

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