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怪物は…そう、どこにでもいる

今回紹介する小説は自分の部屋にドアスコープを付け、部屋からも殆ど出てこない引きこもり生活を送る19歳の良太を中心に据えた作品です。


「怪物が覗く窓」吉村達也/著【セブンアンドワイ】

その良太を「怪物」と言い切り嫌悪する父親。夫のその発言に憤りながら深層心理でやはり息子を「怪物」と感じ怖れる母親。「キモイ」と家を出て30代の男と同棲を始めた高校生の妹。そんな家族の向かい側に、ある一家が引越してきた事から、閉塞しきった良太の人生に転機が訪れる。

部屋の窓から目が合った向かいの若い女性に良太は惹かれ、その感情は彼を久々に表の世界へと誘い出すことになる。そして…その後程なくして女性は何者かに殺害されてしまう。誰が殺したのか…良太は本当に怪物なのか…怪物は他にもいるのか…。

そんなお話です。

ジャンルは新感覚ミステリーとなっていますが、いわゆる読者が自ら犯人や動機を推理する事を堪能出来るタイプのミステリーではないと思います。
もちろん、そういう側面が皆無という訳ではありませんが、それを楽しむにしては伏線が少なすぎるように感じましたから…。
きっとそういう期待を抱いて読むと物足らなさを感じると思います。

でも人間の心の闇、病んだ社会にゾッとさせられ…考えさせられるそんな作品です。
『引きこもり』だけではなく現実に社会で起きてる数多くの問題が絡んできます。
そして私達は間違いなく『病んだ社会』に生きているんだろうな…という事に改めて気付かされます。

そして誰でも、いつ自分が同種の問題に直面し人生が狂うか分からない。さらには、一方的な狂気の標的になり命を奪われてしまうか分からない。そんな現実の怖さを感じるかも…。

個人的なマイナス要素としては、良太以外の狂気の原因も…もう少し深く描いて欲しかった気はしますが…。
それでも、結婚相手の条件、自分の生き方、家族の在り方、仕事への理念、憎しみをどう処理しているか等…。登場人物の誰に目を向けるかによって十分に色々考えさせられる作品だと思います。
同時に犯罪被害者になってしまった女性が哀れで…こんな人生の終わり方を迎えている人がいる現実に悲しくもなります。

もし心の闇、心理的な面、現実の問題に焦点を当てた作品が読みたいなら一読の価値はあると思います。


管理人の個人的な好み
★★★★★★☆☆☆☆(10点満点中6点)



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返信とか近況とか一言感想

アニメの方は、毎期視聴本数が減っています。。。

yutanpoさんへの拍手コメ返信
自分ではいつも「あーもっと上手く伝えられたら…」と思いながら書いているのですが、褒めて頂いてありがとうございます。
確かに、指の組み方は左親指が上、腕の組み方は右腕が上です(゚□゚;)!
「CLAYMORE」アニメの方は分からないですが、数年前に友人宅で何冊か読んで、その時「面白そうかも」と思ったのにそのまま放置していました。完結したんですね、近いうちに購入して読んでみます。

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