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古代の呪詛が現代に蘇る

「壺空 聖天神社怪異縁起」著:平谷美樹

ジャンルは長編伝奇ホラーです。

実はこの作品は「呪海 聖天神社怪異縁起」の続編にあたります。もちろん、1作目を読まれてからの方がより楽しめるでしょうが、話自体は分かれていますからこれ単独で読んでも何の問題もなく楽しめます。


「壷空 聖天神社怪異縁起」平谷美樹/著【ブックオフオンライン】

東北地方の縄文と弥生双方の痕跡を残す、とある遺跡発掘現場にて過去に例のない土器が発掘される事から物語りは進展し始めます。

口のない壺。しかもその内部は空洞だった・・・すでにこの時点で異常なんですよね。。。
通常なら粘土をよく揉み込まずに空気が入り込んだまま焼き上げると、ほんの小さな気泡でも熱によって内部の空気が膨張し破裂するはず…。
しかしその土器は間違いなく繋ぎ目のない口のない土器であるにも拘らず中が空洞だった。異様な迫力を滲み出すその壺にはどんな秘密が隠されているのか…。

その土器は円周上に等間隔に八個設置され、中央にそれより大きな同種の土器が1つ配置された形で埋まっていたのだが、そのうちの2つは埋まっているべき場所からは発見されない…。
1つは発掘現場のすぐ傍で偶然発見した男が「お宝」だと思い込み持ち帰っていたし、もう1つは少し離れた沼地跡から(重要なネタバレになるゆえに詳細は書けませんが)驚愕の状況で発掘される事になる。


人の心の底に眠る欲や恨みの感情をも巻き込みながら、古代の民のかけた呪詛がじわりじわりと蘇り始める…。

登場する普通の人々、霊感など全くなく霊的な存在など信じた事もなかった人々がありえないと思いつつ…徐々に恐怖に染まっていく描写は真に迫っていて引き込まれる。

一方、物語の中盤から登場する主人公は一応古代から続く神社の宮司の息子であり、底知れぬ霊的潜在能力があるようだが、眠ったままのその力は非常に心もとなく、万能の力で持って事件をあっという間に解決する訳ではないので…ラスト近くまでは得体の知れないものに対する怖さを周りの普通の人々の目で楽しむ事が出来ると思う。


ただし、この種のものを読みすぎてる自分にとっては、やはりラストの展開に多少の不満を感じてしまうのですが、それを考慮しても十分楽しめた作品だといえるでしょう。

単に怖がらせ展開がどうなるんだろうとワクワクさせられる要素だけではなく、古代に対するロマンも刺激され謎に引き込まれ、なおかつ現代の人の業の深さも盛り込んで質の高い物語を楽しめると思います。



管理人の個人的な好み
★★★★★★★☆☆(10点満点中8点)






「呪海 聖天神社怪異縁起」

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返信とか近況とか一言感想

アニメの方は、毎期視聴本数が減っています。。。

yutanpoさんへの拍手コメ返信
自分ではいつも「あーもっと上手く伝えられたら…」と思いながら書いているのですが、褒めて頂いてありがとうございます。
確かに、指の組み方は左親指が上、腕の組み方は右腕が上です(゚□゚;)!
「CLAYMORE」アニメの方は分からないですが、数年前に友人宅で何冊か読んで、その時「面白そうかも」と思ったのにそのまま放置していました。完結したんですね、近いうちに購入して読んでみます。

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