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魍魎の匣 第10話「鬼の事」

第十話「鬼の事」



今まで長々と予想や感想を書いてきたこの作品も、いよいよ京極堂による解明が始まって、もう後はあんまり多くの感想を語らず京極堂の豊富な知識とそれを活かす話術の巧みさに感心しながら…ただただ見守ればいいのかなという気がしないでもないんですが(笑)



今回自分が一番驚いたのは8話の時に寺田が復員して戻った時に、誰も居なくなった部屋に血がこびリつき錆びついた鉄の箱が置いてあったというのを知って、鬱病の女房が無理心中でも図ろうとした際の息子の血だろうか…とは書いたんですがまさか、その息子が久保だったとは…これは全く予想してなかった(驚)


それに今までずっと久保の私小説的作品「匣の中の娘」が犯行の様子を描いたものとしてアバンで描かれてきた為に…バラバラ殺人に久保がかかわっている事は予想できても、まさか久保にはもう1つの作品「蒐集者の庭」というものがあって…そちらの作品では久保が御筥様の陰の首謀者である事を示すものになってたとはねー……。



その久保の作品「蒐集者の庭」
伊勢に住む神官が人の懊悩を石塔に封じ集めている。
『啼くのです 懊悩が啼くのです 私情の懊悩を石塔に封じ妄執から解き放ってやる事こそ神職を預かるものの役目』
それを、やめさせようと訪れた修験者はミイラ取りよろしく闇に感染し…『その庭に魅入られ』庭を引き継ぐ。


これの解説は京極堂の独壇場と言うか、視聴者である自分たちには、当然これまでこの作品の事や久保のプロフィール「幼少期には福岡の修験道の山で知られる求菩提山の近くで過ごし青年期は伊勢神宮の下宮のすぐ傍らで暮らした」と記されてる事など知る由もないわけで…なるほどなーその事前知識があれば「匣の中の娘」の内容と合わせて考えて、当然以前京極堂が尋ねた様に「寺田は伊勢と築城(北九州)に何か縁はないか?」と聞いてみたくなるよなーと、納得です。

それからわざわざ寺田の祝詞の内容を知りたがったのも…それと関係していて、先代旧事本紀(せんだいくじほんぎ)の中に出てくる祓えの祝詞と御筥様の祝詞を対比させ…色々読み方の違うその祝詞を教主がどういう音(おん)で唱えているかを確認し…それが中世の伊勢神宮の神官の読み方と同じだと判定したと言う事ですね。
ナルホドね…言霊に力があるかどうか本物か偽者かの判定ではなかったわけだ。

そして、久保の育った求菩提山の鬼を祀る神社のご神体が筥で…その中には壺が入っておりこれがシンピノ御筥と呼ばれているという知識が京極堂にはあったわけで…そうなれば、まさに寺田の宗教を始めた際の話と合致するから…久保こそが間違いなく御筥様を創ったに違いないとなるわけですね。

もぅこれは京極堂の知識の豊富さ、久保の作品までをも全て読み込んでた普段からの読書量の成せる業でただただ、そこに感心する以外にない感じです。

車の中では久保の小説の内容が、幻想や不条理感を計算して書いたのではなく、実際の出来事を日記風に書いたに過ぎない、と話してますが…その辺は、もうハイ…随分アバンで強調してくれましたからね…(笑)


でも、以前「計算で書ける人は尊敬する自分は私小説のような形しか書けない…」みたいなことを言ってた関口さんは久保の事をそれまで、どんな風に捉えてたんでしょうねぇ…本筋とは関係ないけど聞いてみたい気が…。



関口と榎木津を伴い御筥様の道場に乗り込んだ京極堂

いやここは実は相変わらずいいように使われ…うろたえ、怯える関口の泣き顔が最もインパクトが大きかったかもしれない(汗)

まぁでも…それはさておき、第七話で既に視聴者には披露してくれていた膨大な量の「もうりょう」に関する薀蓄話や、6話で出てきた「言葉に縛られていく」話などのおかげで、京極堂の作戦や話の方向性がより理解出来たため、その術中にまんまとハマって全く反論できず…落されていく寺田の様子がかなり楽しめました(笑)

それにしても、事前に見取り図を見て一人納得してた京極堂の真意は、方角の確認と…ご神体とされる箱をどの方角に置いてるかの確認だったんですね(苦笑)



■そしてついに、本物の御神体の箱の中に、息子である久保の指が入っていると言い当てられた寺田は観念し。

久保との関係を自供する。

それにしても、兵衛の祖母の残した桐の箱の中に残されていた「魍魎」と書かれた紙切れが…単に御船千鶴子や長尾郁子らの実際にあった千里眼騒動の研究をしていた福来博士の千里眼セットが…近所で霊感があると評判だった兵衛の祖母の元に残ってたに過ぎなかったってのには…ちと拍子抜けしたけどね(苦笑)



■京極堂邸

一昨年の暮れ突然帰って来た久保の第一声が、あの様子で「僕の指を返してください、おとうさん」では寺田が震え上がったのも仕方ないですね…(苦笑)

あと、出納額が女性の筆で書かれている…と。聞いた時に、これも何か重要なんだろうか…と書きましたが、どうやら寺田に内緒で喜捨をあの女性が横領してた…と。まぁ、それ程重要でもなかった(苦笑)

さて、京極堂は第一の事件でバラバラになっていたものは…久保の犯行ではないものの…「それは、今さら真相を暴く必要はない」と言う。
なんだろ…この反応は…
その犯行は同情できる理由があるという事なのか…。
それとも、もっと複雑な事情があるのか…あの箱型の施設に近づくな…と忠告してた事は全然片付いてないですもんね…。



■そしてその頃、久保のアトリエに乗り込んだ青木

突然、殴りかかってきた久保を取り逃がしてしまい…室内からは無数の箱と…やはり手遅れだった頼子が…きれい(きっちり)に収納された状態で発見される。

だが、当の久保が、今度はバラバラ死体で発見され事件は降り出しに…と語る関口です…
うん、そりゃ久保が死ぬのは予想できなかったけど、久保だけの犯行でないのは既に分かってた訳で…京極堂が言うように、これでもし片付けられたらねー…見てる側は全然すっきりしないわけだから…これからがさらに重要ですよね。

となると今度は、一連の事件に柚木陽子、美馬坂、技師の甲田、失踪したままの雨宮がどう絡んでくるのか…て、事ですが。


汽車の中(久保があえて設定を変えてれば場所は違うかもしれない)か、どこかで久保が見た匣の中の少女を持った男とは御筥様関係が消えた今…雨宮か甲田しか候補が居なくなってきた感がありますよね…。


というか、もし失踪直後なら…雨宮以外ありえないのか…。
うーーーん。雨宮は最初あまりに怪しませてるだけかと思ってたんですが…。
それに依然陽子を強請ってたやつがいたって話もそういや片付いてないし…やっぱり例の首絞め母親の話が気になるし(シツコイ)…(苦笑)
まぁとにかく再三書いてきた…陽子が隠してる「何か」を語らないとこれ以上は見えてこないのかな…。

ふぅ…結局いつもよりは…短く書いたつもりでも長い……。


11話の感想はここ


9話の感想はここ


| 08秋・魍魎の匣 | comments(4) | trackbacks(1) | pookmark |
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コメント
妻に「石地蔵」とまで称された京極堂が、魍魎退治の為に遂に外出。兵衛の前で「へんばい」と呼ばれる魔術的踏切を行うシーンは、ここぞとばかりに派手な演出がされていて、とても見応えがありました。5、6、7話の内容を理解した上で兵衛との対決を観ると、面白さが倍増しますね。まあ、涙目の関口君は今回もダメダメでしたが、そういう所が彼の魅力でもあるわけで。むしろ、もっと暴走しろ、関口。さて、原作既読組の私としては、アニメ化を知った時点で「このシーン放送できるのか?」と不安に思っていたのが頼子の遺体発見シーンですが、あまりホラーっぽくはせず抑え目に描かれてたので普通に観れました。いよいよ物語は佳境ですが、1話の感想の時から管理人さんがずっと気にしてる『あの謎』がどこで解明されるのか、非常に注目ですね。(笑)
| さと | 2008/12/10 5:52 PM |
さとさんコメントありがとうございます。 京極堂は妻から「石地蔵」とまで言われてたんですか(苦笑) 今回は時間的に多々書ききれずに記事をあげてしまったんですが確かにあの禹歩(うほ)とか反閇(へんばい)と呼ばれる陰陽師の呪法シーンは迫力があって、私も映像的には今週の中で一番見応えを感じました! 京極堂は何ともいえない、いい雰囲気を醸し出してますね(笑) 5、6、7話などの内容が本当に活きてきて…そのおかげで対決シーンは十分楽しめました(笑) 涙目の関口君の魅力…きっと仰るとおりそういう駄目な側面が魅力なんでしょうね^^;私もやたら、関口さんの反応や内面の心の動きなんかが気になってしまい本筋に関係ないだろうと思いつつ彼に食いついてしまいます(苦笑) 原作では、頼子の遺体はもっとホラー的なんですか(汗)私は結構そういう映像や文章に耐性があるんできっと原作通りの映像でも見れたとは思いますが、規制があって放送的には無理だったんでしょうね。 後、何話なんでしょう…もうホントあっという間に終わりが近づきました。 『あの謎』というのは私がしつこく気にしてる場面でしょうか…という事は、ここまで気にしてたかいがあるのかな…注目しておきます(笑)
| テク(管理人) | 2008/12/10 9:29 PM |
膨大な知識を裏付けに、理路整然とした語り口で相手(敵)の心の闇を引きずり出す。。。 これこそが京極堂の真骨頂、必殺『憑きもの落とし』! 物語も終盤を迎えましたが、原作既読組の人たちはテクさんに『結末』を話したくてウズウズしてるんじゃないでしょうか(笑) そして我らが関口先生、今回も見事な小物っぷり(´;ω;`) 榎木津はあんなに堂々としてたのに。まあ、榎さんの場合は、何も考えてないだけだと思いますけどw 私事ですが、先週散髪に行ったら髪型がなんとなく関口に似てきました。オレも近眼でメガネかけてるし(苦笑)
| ベレッタ | 2008/12/14 9:38 AM |
ベレッタさんコメントありがとうございます。 京極堂の膨大な知識、理路整然とした語り口、追い込み方はホント見事ですね(笑) 他の作品で陰陽師が行う憑きもの落としとは印象が大幅に異なるものの、まさにこれも『憑きもの落とし』だなと感じますね^^ こういう作品はきっと自分も結末を知ってれば言いたくてウズウズすると思いますので…原作既読組の方たちは確かにそうかもしれませんね(笑) 榎木津さんのあの堂々さは確かに逆に尋常じゃないですよね(汗) 髪型が関口さんですか(笑)そういや私はこのアニメに似たような髪型の人は全くいないですね…
| テク(管理人) | 2008/12/14 10:36 AM |
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魍魎の匣 第10話「鬼の事」
「懊悩が啼くのです-----------」久保の作品ってこんなんばっかなん?今度は墓の集団。病んでるなぁ・・・まさかこれって今まで自分が殺してきた人たちの墓ってわけじゃないよね?久保が本当に犯人なのか、という関口の問に、京極堂は、その理由を明かし始めた。バ......
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2008/12/10 9:08 AM |
IHクッキングヒーター

返信とか近況とか一言感想

アニメの方は、毎期視聴本数が減っています。。。

yutanpoさんへの拍手コメ返信
自分ではいつも「あーもっと上手く伝えられたら…」と思いながら書いているのですが、褒めて頂いてありがとうございます。
確かに、指の組み方は左親指が上、腕の組み方は右腕が上です(゚□゚;)!
「CLAYMORE」アニメの方は分からないですが、数年前に友人宅で何冊か読んで、その時「面白そうかも」と思ったのにそのまま放置していました。完結したんですね、近いうちに購入して読んでみます。

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